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レーシック手術に必要な費用の相場
レーシック手術には様々な術式メニューがあり、費用もピンキリです。術式についてはレーシック以外にも色々ある近視矯正治療方法・術式をご参考ください。
初診・再診にかかる費用や保障期間などは考慮せずに、純粋な手術費のみを調査しました。
マイクロケラトームによるレーシック
全国5院の平均手術費用は166,720円(税込)でした。[2017年3月時点]
フェムトセカンドレーザーによるレーシック
全国12院の平均手術費用は310,807円(税込)でした。[2017年3月時点]
私がレーシック手術で支払った費用
私は2016年に神戸神奈川クリニックで「アイレーシック3年保障」の手術を受けました。(※アイレーシックはフェムトセカンドレーザーを使った手術です)
費用は300,000円(税込)でした。
関連:[神戸神奈川アイクリニック]レーシック手術当日の体験談
レーシック手術の費用に関するポイント
ポイント1.価格が相場から大きくズレていないか?
1点目に、相場よりかなり安い場合は注意してください。
例えば全国展開することによって仕入れコストを削減したり、多くの顧客を相手にしたりすることによって、手術費を安く設定することが可能になります。これは、1つの商品で得る利益を小さくして多く売ることで利益を拡大する「薄利多売」のビジネスモデルです。
薄利多売で売り上げを伸ばそうとすると、より多く売るか、コストを削減するか、ということになります。このうち「コストを削減する」という考えが度を過ぎると、手術の質が低下するリスクが生じかねません。
レーシックの失敗・失明・リスクについてにて、かつて銀座眼科が引き起こした最悪のレーシック事故について説明していますが、当事の銀座眼科は「経営不振に陥っており、薄利多売のビジネスモデル」でした。
2点目に、相場よりかなり高い場合には、要検討してください。
例えば、地方の病院・大学病院・総合病院などは比較的レーシックの費用が高めに設定されていることが多いです。地方に住んでいても、首都圏に宿泊して手術を受けることも可能です。
ポイント2.保障期間(アフターケア)は必要か?
レーシック手術費用には初診料・再診料・保障期間(アフターケア)などの料金も含まれているのが一般的です。保障期間とは一般的に「1回分の再手術を無料保障する期間」というものになります。
私の場合は15年保障と3年保障の2択でしたが、3年保障に決めました。理由は下記になります。
- アラサーだったので近視の進行は落ち着いている想定で、将来大きな近視戻りのリスクが低いと判断したため
- もし手術直後に目標視力が出なかった場合でも、3年以内の保障があれば十分だったため
- そもそも15年も経てば今度は老眼のことも考慮する必要があり、レーシックでどうこうという問題ではないと判断したため
保障期間については、自分にとって本当に必要かどうかを必ず考えて、余計な費用を支払ってしまわないように注意してください。
ポイント3.費用だけで決めない
レーシックは外科手術です。外科手術を費用だけで決める人はいないでしょう。
以下のような価格重視の考え方は危険です。
- この術式が一番安いから、これに決めよう
- こっちの病院の方が安いから、この病院にしよう
例えばマイクロケラトームによるレーシックは費用が安いです。しかし、マイクロケラトームはメスなので術者の経験値や感覚に依存する部分があり、フラップ作成による合併症リスクがあります。詳しくはレーシックの合併症・副作用・後遺症をご覧ください。
現在ではフェムトセカンドレーザーでフラップを作るのが主流です。フェムトセカンドレーザーの場合は、メスではなく機械制御されたレーザーでフラップを作成します。したがって、マイクロケラトームが抱えていた問題点が解決されます。
まずは費用に着目するのではなく、以下の要素をしっかり検討してから病院を選ぶと満足度が高まるはずです。
- どの術式を選ぶべきか?
- 症例数(病院自体の経験値)
- 術者の経歴(現在も日常的に執刀しているのか)
- 設備(厚労省認可の有無や普及している機器かどうか)
- ・・・など