レーシック専門クリニック・眼科クリニック・大学病院のどれがおすすめか?

レーシックに対応している各眼科の比較

レーシック専門
クリニック
眼科
クリニック
総合病院
大学病院
備考
症例数 レーシック手術の症例数
手術スキル 手術スキルは執刀する眼科医次第なので眼科形態だけでは単純に判断できない
設備 手術設備に関しては各眼科によって異なるので眼科形態だけでは単純に判断できない
サービス 接客サービス・アフターケアの内容
費用 手術費用・割引制度の有無などから判断

あくまで傾向ですので、各眼科によって差異はあります。ご参考程度に留めてください。手術スキルや設備については眼科の形態だけでは一括りに判断することができませんので評価していません。

設備については、各眼科の財政状況が影響します。設備が少なければ少ないほど1点に集中して設備投資することができます。一般眼科・白内障・緑内障・屈折矯正手術など、多くの眼疾患治療に力を入れているような総合的な眼科クリニックでは、設備が多くなります。そう考えると設備の少ないレーシック専門クリニックの方が、レーシック関連設備に対して効果的に投資がしやすい経営スタイルであると言えます。

手術スキルについては、眼科専門医としての臨床経験が豊富であり、日常的にレーシック手術を執刀しているのが理想的です。大学病院の眼科では基礎医学研究に重点が置かれる傾向があります。(参考書籍:深作秀春 著「視力を失わない生き方」)

関連:レーシックを執刀する眼科医の選び方・見分け方

その他、比較の根拠や詳細については下記を続けてご覧ください。

レーシックに対応している各眼科の詳細、特徴

レーシックに対応している各眼科の詳細、特徴

レーシック専門クリニック

レーシック専門クリニックとは、主にレーシックなどの屈折矯正手術を行う眼科クリニックです。一般的には屈折矯正手術以外にも白内障手術や一般眼科診療にも対応しています。

レーシック専門クリニックでは日常的にレーシック手術が行われていますから症例数が多くなります。

レーシックは自由診療ですから患者はお客様でもあります。したがって自由診療がメインとなるレーシック専門クリニックはその他の眼科と比べて接客サービスの品質が高くなる傾向があります。

全国展開をしていたり、宣伝にも力を入れていたりすることが多いです。結果、多くの顧客を集客しているため手術費用が安くなります。「安いから質が悪い」「割引制度があるから質が悪い」という意見が見受けられますが、単に多くの顧客を集客することで利益を出すことができているため、費用に反映することができる経営スタイルとなっています。

関連:レーシック手術に必要な費用の相場・料金の目安

もちろん中には「費用の差別化をやりすぎてしまう質の悪いレーシック専門クリニック」もあります。要は手術代金を格安にした薄利多売型のビジネスモデルです。費用を安くするために、手術の質を落としたり、衛生管理を怠ったりする可能性が考えられます。過去には「経営状況が苦しく、薄利多売で格安の手術を提供するために、手術器具を使い回していた」という最悪の事件を銀座眼科が起こしています。

関連:レーシックの失敗・失明・リスクについて

さすがに今は保健所の指導などが強化されたこともあり、そのようなレーシック専門クリニックはまず開業していません。しかし、消費者としては注意しておくに越したことはないでしょう。

総合的な眼科クリニック

総合的な眼科クリニックとは、ドライアイ・メガネやコンタクトレンズの処方・白内障・緑内障・レーシックを含む屈折矯正手術など、眼に関する様々な診療を行うクリニックです。

レーシック専門クリニックがないような地方だと、このような総合的な眼科クリニックが目立っている印象です。

症例数や費用面ではレーシック専門クリニックには劣りますが、信頼できる眼科医がいる場合や、地方に住んでいてレーシック専門クリニックが無い場合などは、総合的な眼科クリニックを選ぶのがいいでしょう。

総合病院の眼科

総合病院とは、内科・外科などさまざまな診療科目に対応している病院です。

レーシックに対応している総合病院の眼科は数少ないですが存在します。

レーシック専門クリニックや、レーシックに力を入れている総合的な眼科クリニックと比べると症例数は少ない傾向があります。他と比べて費用は高額になる傾向があります。

総合病院の場合、さまざまな診療科目の設備に投資をしなければならないため、レーシック機器に集中して設備投資することは難しいでしょう。したがって、レーシック専門クリニックや総合的な眼科クリニックと比べると設備に対する期待ができません。

レーシック専門クリニックや、レーシックに力を入れている総合的な眼科クリニックが無いような地方に住んでいる場合は、総合病院の眼科を選ばざるを得ないかもしれません。その場合、都市部に遠征して手術する選択肢もぜひ検討してください。

総合病院は大きな病院であることが多いです。たまに「大きな病院だから安心する」という方がいらっしゃいますが、病院の大きさとレーシック手術の質には相関性がありません。

大学病院の眼科

レーシックに対応している大学病院の眼科は数少ないですが存在します。順天堂や慶応が有名ですね。

大学病院のレーシックは費用が高額な傾向があります。例えば慶応は50万円オーバーです。高いですね。

大学病院の臨床現場では研修があります。患者の立場からネガティブな見方をすれば「練習台」になる状況があります。もちろん中には優秀な医師もいるはずですし、執刀経験が豊富な腕の良い医師を指名することができれば問題ありません。しかしながら、大学病院には研修という面があることは心に刻んでおくべきです。

しかし、日本の、とくに大学病院や総合病院の眼科のような研修病院を中心とするほとんどの眼科では、手術方法、病気の分類、手術機器や材料、薬、そして医師の腕……のどれをとってみても、時代遅れか勘違いしている不十分なレベルが多いのです。

[深作秀春 著「視力を失わない生き方」]

まとめ

レーシックを受けることができる様々な形態の眼科について比較、紹介しました。

結論は、レーシックを受けるならば、症例数・サービス・費用面において優れているレーシック専門クリニックがおすすめです。私自身もレーシック専門クリニックで手術を受けて「間違いなかった」と満足しています。

地方に住んでいてレーシック専門クリニックが無い場合や、かかりつけの総合的な眼科クリニックが信頼できる場合などは、総合的な眼科クリニックでレーシックを受けるのも選択肢の1つです。