レーシックを受けてみて感じたメリット・デメリットについてまとめました。「術前に思っていたほどデメリットは無かったな」というのが感想です。
レーシックのメリット
とにかく気分が良い
裸眼で良く見えるって最高です。抽象的で申し訳ないですが、とにかく気分が良いのです。
そんな最高な気分がレーシック手術後数週間続きます。ただし1ヶ月後には最高な気分が当たり前となり、いつもの日常となります。
メガネの時より良く見える
私はメガネによる矯正視力が約1.0でした。レーシック後は両眼2.0の視力になったので、メガネをかけていた時より良く見えるようになりました。
メガネの場合、レンズ内の映像はハッキリ見えます。しかしレンズ外に視線をずらすとボヤけて見えますよね。もちろんレンズの大きさやメガネの形にもよりますが。レーシックのおかげで、そういう悩みも無くなりました。
メガネの時より目が疲れにくい
メガネの時より目が疲れにくくなりました。
メガネの跡が付かない
メガネをかけるとノーズパッドが当たる鼻の上部に跡が付きます。跡がつくとクマのように見えるのが嫌でしたね。
コンタクトレンズの手間暇が無くなる
私は一時期コンタクトレンズを使っていましたが、コンタクトレンズは付け外し・管理が面倒でした。特に夜帰宅して疲れているときにコンタクトを外して洗浄するのは面倒でした。
コンタクトレンズによる角膜疾患リスクが無くなる
若年層で近視の方はコンタクトレンズ使用者が多いです。したがってコンタクトレンズは世の中の常識となっており「非常に安全である」という暗黙の思い込みが浸透しています。常識って怖いですね。
もちろんコンタクトレンズは安全なのですが、以下のリスクがあります。
- 角膜内皮細胞の減少
- アレルギー結膜炎や感染症のリスク
特に角膜内皮細胞の減少は自覚症状がないため要注意です。どれだけコンタクトレンズの酸素透過率が高くても、細胞に酸素が行き渡りづらくなり、角膜内皮細胞は少しずつ減少していきます。角膜内皮細胞は一度減ると再生しません。
ちなみにYoutuberのHIKAKINさんは、眼科医の指摘から目の健康を考えるようになり、コンタクトレンズをやめて眼鏡にした、と動画で語っています。(参考:Youtube – ヒカキンがコンタクトにしない理由。)
外出や旅行がしやすくなる
裸眼の場合、準備なしに外へ出ることができます。したがってフットワークが軽くなります。
目が大きくなる
物理的に目が大きくなるわけではありません。
近視の場合は遠くを見るとき無意識に目を細めてしまいます。目を細めることでピントを調節するのです。
レーシック後は目を細めて遠くを見るようなことがなくなります。したがって他人から見たときに「以前より目が大きく見える」となるのです。
浴室で鏡が良く見える
入浴時は裸眼です。視力が低いときは何となくでしか見えていなかった鏡が、レーシック後はくっきり見えるようになります。
「こんなところにシミがあったのか…」など、自分の体や顔のパーツが細かく見えるようになります。
「レーシックを受けた」という話題が増えた
話題に詰まったときに「ところで視力は良い方ですか?」という切り口から、レーシックの話題を出すことができます。
レーシックはかなり普及している治療ですが、それでも世の中ではレーシックを受けている人は多数派ではありません。したがってレーシック体験談は興味を持たれやすく、話題として使いやすいです。
目に関する知識が増え健康意識が高まった
レーシックについて調べる過程で白内障、緑内障、加齢性黄斑変性など目の病気について学びました。
- 白内障については誰もがいずれなるので、症状を自覚したら速やかに手術しよう
- 白内障手術では多焦点レンズを採用して、同時に老眼も治してしまおう
- 人間ドックの眼圧・眼底検査にて緑内障を早期発見しよう
- 人間ドックの眼圧・眼底検査は簡易的すぎるので、将来は年1で眼科に診てもらうべきかも
という具合に、目の将来計画について考えるようになりました。レーシックがきっかけで「目の健康寿命」を伸ばすことができそうです。
地震や火災など災害時も安心
災害時や緊急時に裸眼は便利です。
3.11のような大地震が発生した場合、メガネやコンタクトレンズを紛失・破損する可能性があります。コンタクトレンズの場合、洗浄液や交換用レンズが底を尽きる可能性もあります。
3D映画鑑賞時のメガネがかけやすい
3D映画を見る際は特殊なメガネをかけさせられます。近視でメガネの場合は普段使用しているメガネの上から3Dメガネを装着することになります。見た目も変ですが、つけ心地も非常に悪く、映画を楽しみづらいです。
レーシックのデメリット(欠点)
術後のドライアイ・ハローグレア
術後数日間は少しドライアイ気味でした。2週間後ぐらいからはドライアイを意識することはありませんでした。「術後にドライアイがあるって言われていたけど、こんなものか」というぐらい、あっけなかったです。目薬も病院で処方してもらったものを使い切ってからは一度も使用していません。
ハローグレアは術後数日間意識していました。特に夜間、車のヘッドライトや自転車のライトが眩しかったです。1ヶ月も経つ頃にはハローグレアを意識することがなくなりました。
近視の時より近くが見えにくくなる
特に術後数日間はスマートフォンやパソコンの画面が少し見づらかったです。夜間のスマートフォン操作に違和感を感じていました。
術後1週間後ぐらいからスマートフォンもパソコンの画面も普通に見られるようになりました。見ていても違和感を感じることはなくなりました。
老眼の方はレーシックを受けると近くが見えにくくなります。
削った角膜は元に戻らない不可逆の手術である
レーシック最大の欠点は「元に戻らない手術であること」です。歯の治療と一緒で、削ったものは再生されないのです。
近視を治したかった素人の私からすると「だから何?」という程度のデメリットだったのですが、やはり医療の立場から考えると「病気でない目に対して不可逆な治療を施す」ということはデメリットなのでしょう。
最近ではこのデメリットを解決する屈折矯正手術としてICLが注目され始めており、「レーシックよりICLは優れている」と語る眼科医も見受けられます。
手術費用が高額
レーシックの手術は自由診療で費用は高額です。私が受けたレーシックは両眼30万円でした。30万円という数字だけ見ると高いのですが、レーシック費用として30万円は高いとは思いませんでした。
近視が進行する可能性がある
レーシックは「その時点における近視を矯正する手術」であり、近視の進行を止める手術ではありません。したがって近視が進行する可能性は残ります。
術前はコンタクトレンズが使えない
適応検査およびレーシック手術の直前はコンタクトレンズが使えません。なぜなら角膜の形が変わってしまう可能性があるからです。
一般的にはソフトコンタクトレンズであれば3日以上前から、ハードコンタクトレンズならば2週間以上前から使用できません。
術後しばらくアイメイクができない
「アイメイクは術後1週間厳禁」という注意がありました。したがって女性の方は仕事に支障が出るかもしれません。
手術当日は顔や頭を洗えない
手術翌日の検査終了後に、顔や頭を洗えるようになりました。私は綺麗好きだったため、頭も顔も洗わずに外出するのは嫌でした。1日だけなので我慢するしかないですね。