レーシックを受けない方がいい人

レーシックを受けない方がいい年齢

年齢によってはレーシックを推奨できない

年齢によってはレーシックを推奨できない

詳しくはレーシックに最適な年齢と年齢制限についてにまとめています。

近視が進行中の10代・20代

一般的に近視は20歳前後まで進行します。定期的に眼科で視力検査を実施し、近視の進行具合を把握しておくと良いでしょう。

レーシックは近視が落ち着いてから受けるべきです。

関連:レーシックをしても視力が低下する可能性はある

老眼の進行が懸念される40歳以降

誰もが老眼になります。一般的に40歳前後から老眼の症状が出てきます。

近視の場合は老眼であったとしても、近視のおかげで「近くが見える」状態になっています。したがってレーシックで近視を取り除くと「実は老眼だった」ということになる可能性があります。

関連:「レーシック後に老眼が早まる」は誤解

レーシックを受けない方がいい仕事・趣味

格闘技をする人

レーシック後のボクシングはNG

レーシック後のボクシングはNG

目に強い衝撃が加わる可能性があるスポーツや格闘技をする方はレーシックを受けない方がいいです。なぜならフラップが剥がれる可能性があるからです。

海上・航空自衛隊パイロットを目指す方

自衛隊パイロットは屈折矯正手術が禁止されている

自衛隊パイロットは屈折矯正手術が禁止されている

海上自衛隊および航空自衛隊のパイロットはレーシックを含む屈折矯正手術が禁止されています。(2016年現在)

両眼とも遠距離裸眼視力が0.1以上で矯正視力が1.0以上(ただし、裸眼視力が0.2未満の者にあっては、矯正視力がマイナス6.0ジオプトリーからプラス3.0ジオプトリーを超えない屈折度のレンズによって1.0以上であるもの)、中距離裸眼視力又は矯正視力が0.2以上、近距離裸眼視力又は矯正視力が1.0以上で、近視矯正手術(オルソケラトロジーを含む。)を受けていないこと。

医学適性検査では、近視矯正手術(オルソケラトロジーを含む。)を受けていないことを確認するため、角膜の形状に関する検査を実施します。

[出典:平成28年度 海上・航空自衛隊航空学生募集要項]

<コラム>
米軍のパイロットはレーシックが認可されています。認可の経緯には、こんなエピソードがあります。海軍パイロットの経歴を持つシャホーンはレーシックの外科医になりました。シャホーンは米軍の上層部に対して「パイロットにレーシックは必要だ」ということをアピールしました。結果、米国防総省は200種類におよぶレーシックの試験を実施。晴れて戦闘パイロットのレーシックが認可されました。米軍の兵士には無料でレーシックを受けられるプログラムが用意されました。

繊細な色彩感覚が必要なデザイナー

レーシックはコントラスト低下のリスクがある

レーシックはコントラスト低下のリスクがある

強度近視で角膜を削る量が多い場合、コントラスト感度低下のリスクがあります。詳しくはレーシックはデザイナーには向いていませんか?をご覧ください。

ちなみに私はコントラスト感度や色彩感覚に影響を感じていません。

レーシックを受けない方がいい性格

異常に神経質な人

精神的に不安定な方はレーシックを受けない方がいい

精神的に不安定な方はレーシックを受けない方がいい

99%の人が気にしないような細かいことに強いストレスを感じるタイプの人はレーシックに向いていません。

ほぼ確実にハロー・グレアとドライアイが術後の数ヶ月は続きます。私はほとんど気になりませんでしたが、異常に神経質な方は「日中は目を開けていることすらできない」「夜は街灯がギラギラしすぎて外を歩くことができない」という状況に陥る可能性があります。

環境の変化に順応できない人

レーシックをすると見え方が大きく変わります。私の視力は裸眼0.1から2.0に変化しましたから、単純に20倍視力が良くなったわけです。それはもう、今までとは比べものにならないぐらい良く見えるようになりました。

環境の変化に順応できない人は「いきなり良く見えるようになったので、脳や心がついていかない」という状況に陥る可能性があります。

メンタルヘルス(心の健康)に問題がある人

そもそも精神疾患で通院している場合は、クリニックにレーシックを断られる可能性が高いです。なぜなら術後にトラブルが発生しやすいからです。

手術自体が問題なく成功した場合でも、誰でもほぼ確実にハロー・グレアとドライアイが起こります。通常数ヶ月で治りますが、メンタルヘルスに問題がある場合は「気から病を作り出す」可能性があり、さらに「病が気を作る」という悪循環なループに陥る可能性があります。

矯正された視力がもたらす新しい生活・環境にも順応できない可能性があります。

メンタルヘルスに問題がある場合は絶対にレーシックを受けてはいけません。

番外編:意外にもレーシックを受けてもいい人

宇宙飛行士を目指す方

宇宙飛行士はレーシック可能

宇宙飛行士はレーシック可能

JAXAもNASAも宇宙飛行士のレーシックを認可しています。

裸眼視力の条件はありませんが屈折度等の基準があります。屈折度:+5.50~-5.50ジオプトリ以内、乱視度数:3.00ジオプトリまで、左右の屈折度の差:2.50ジオプトリまで。また、平成20年6月20日時点で、PRK手術・LASIK手術の後、1年間以上を経過して恒久的な副作用がない場合には医学基準を満足します。それぞれ医学検査時に評価します。

[出典:JAXA 平成20年度 国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士候補者募集要項]

民間航空機パイロットを目指す方

自衛隊パイロットにはなれなくても民間航空機パイロットになることは可能

自衛隊パイロットにはなれなくても民間航空機パイロットになることは可能

2017年現在、JALやANAなど多くの民間航空会社にてパイロットのレーシックが認可されています。

・各眼の矯正視力が1.0以上であること(裸眼視力の条件はありません)。
・各眼の屈折度がー6.0〜+2.0ジオプトリー内であること。(オルソケラトロジーを受けていないこと)

[出典:JAL 2018年新卒自社養成パイロット募集要項]

■各眼の矯正視力が0.7以上であること。(裸眼視力の条件はありません)
■各眼0.7、両眼1.0以上の視力に矯正できるレンズの屈折度が±8ジオプトリーを超えないこと。(オルソケラトロジーを受けていないこと)

[出典:ANA 2018年新卒自社養成パイロット募集要項]

パイロット以外の自衛隊職種を目指す方

海上・航空自衛隊パイロットはレーシック禁止ですが、それ以外の職種であれば自衛隊でもレーシックは認可されています。

関連:レーシックを受けられない人