この記事では「レーシックとは何か?」「レーシックの手術方法や仕組み」について説明します。
基本的な内容ですので、レーシックに関する知識がほとんど無い初心者におすすめです。
目次
レーシックとは
レーシックの意味
レーシック(LASIK)とは、近視矯正手術の1つです。Laser in situ Kerato-Mileusisの略であり、直訳すると「レーザーによる角膜切削形成術」を意味します。in situはラテン語で「本来の場所で・その場で」という意味があります。Keratoはギリシャ語で「角膜」、Mileusisはギリシャ語で「修正・矯正」を意味します。
レーシックは角膜を削る近視矯正手術
レーシックは角膜をレーザーで削ることによって屈折を変えて、近視を矯正する手術です。屈折矯正手術の1つです。
近視を矯正する手術はレーシックだけではありません。他にもエピレーシック・ラゼック・ICLなどがあります。
レーシックは1990年に開発された20年以上歴史のある手術です。歴史について詳しくはレーシックの歴史をご覧ください。
レーシックの手術方法・流れ
レーシック手術の流れを、私が実際に手術を受けた経験を踏まえて紹介します。手術体験談について詳しくは[神戸神奈川アイクリニック]レーシック手術当日の体験談にまとめています。
1.点眼薬で麻酔
手術前に点眼薬で麻酔をします。
麻酔は注射ではなく目薬でやるのです。したがって点眼は痛みも感じず精神的にも楽でした。もし麻酔が注射だとしたら怖いですよね…。
2.フラップを作成
マイクロケラトームかフェムトセカンドレーザーでフラップを作ります。現在の主流はフェムトセカンドレーザーです。私もフェムトセカンドレーザーでした。
「ランプを見ていてください」と言われてランプを見ている間に、いつのまにかフラップはできていました。上図では便宜上レーザーを描いていますが、手術中にレーザーが見えることはありませんでした。ランプを見ているだけでした。
3.フラップをめくる
医師が器具を使って手動でフラップをめくります。
私の場合は、いつの間にかフラップがめくられていて、気がつきませんでした。
4.エキシマレーザーで角膜を削る
エキシマレーザーを照射して角膜を削ります。機械の音がうるさくて緊張感が高まります。
フェムトセカンドレーザーと同様に「ランプを見ていてください」と言われてランプを見ている間に、いつのまにかレーザー照射が終了していました。上図では便宜上レーザーを描いていますが、手術中にレーザーが見えることはありませんでした。ランプを見ているだけでした。
5.フラップを戻す
最後にフラップを医師が器具を使って手動で戻します。目玉をペタペタとハケのようもので撫でられる感触が不思議でしたね。
手術は以上で終了です。受けてみるまではドキドキですが、受けてみるとあっけないです。数分で終わります。
レーシックで近視が治る仕組み
光は角膜から水晶体を通じて屈折して網膜で焦点を結びます。網膜に映し出された像が視神経を通じて脳に映像として「見える」状態となります。網膜で焦点が合うと「きっちり見える」状態となります。
近視の場合は焦点が網膜の手前になります。遠視の場合は焦点が網膜の後方になります。
角膜をレーザーで削ることによって、目から入ってくる光の屈折が変わります。屈折が変わることによって網膜できっちり焦点が合うようになり、近視が矯正されます。
メガネもコンタクトレンズも仕組みは同じです。角膜を直接いじることによって屈折を変えるか、レンズを装着して屈折を変えるか、ということです。