加齢黄斑変性

加齢黄斑変性とは、加齢によって網膜の中央にある黄斑が変性して視機能に障害が生じる病気です。

アメリカでは50歳以上で中途失明する原因の1位であり、治療が難しい病気です。

日本では2004年からPDT(光線力学療法)による治療が始まりました。PDTとは、光に反応する物質を点滴した後に、レーザーを病変に当てる治療法です。PDTを開発したドイツの研究によってPDTによる治療は予後がよくない(視力回復が期待できない)ことが分かりました。

その後2008年頃から抗VEGF抗体を硝子体に注射する治療が始まりました。進行が軽・中程度であれば視力回復が期待できる治療法として現在の主流です。

治療が難しい病気であるため、早期発見・予防が重要です。喫煙が原因の1つであることが分かっています。米国立眼科研究所の臨床試験ではサプリメント(βカロテン・ビタミンC・ビタミンE・亜鉛・銅)の摂取で進行抑制が期待できることが分かっています。