過矯正

過矯正とは、レーシックなどの近視矯正手術を受けたことによって過度の遠視状態になることです。

過矯正になると遠くは見えるが近くは見えづらくなり、ピントの調整に負担がかかります。結果、頭痛・肩こり・目まい・吐き気・疲労感のような自律神経失調症状が出たり、場合によってはうつ症状を引き起こします。

人それぞれのライフスタイル・年齢によって快適な視力は異なります。以下のように目標視力は目的によって異なります。

  • オフィスワークでパソコンの画面が少し見づらくなったり疲労しやすくなったりする可能性を考慮して1.0や1.2に矯正する
  • スポーツをする際に遠くをはっきり見たいので1.5や2.0に矯正する
  • 若いうちはピント調節力と近視進行を考慮して若干過度に矯正する

慶応義塾大学医学部眼科の坪田一男教授は、自分の子供たちにレーシックをプレゼントした際は正規よりも0.5ジオプター過矯正にしました。なぜなら20歳になったばかりなのでピント調節力があり、その後に近視が進行する可能性があったからです。

過矯正になった場合は再手術で角膜周辺部をレーザーで削ることによって修正する方法があります。